顎関節症・咬み合わせ治療

顎の関節や顎を動かす筋肉に異常が起こり、「顎が痛い」「口が開きにくい」「音がする」「ものが噛みにくい」などの症状が出る病気です。

痛い、口が開かない、ものが噛めないといったことで、生活に支障が出るようであれば治療をしたほうが良いです。放っておくと、突然口が開かなくなったりすることがあります。

顎関節症は、子供のころからの習慣やくせ、日常生活の中での習慣が原因になることが多いため、その習慣を理解することが予防や症状の緩和には重要となります。

顎関節の正常な動き

このような症状はありませんか?

■顎関節症を発症する可能性が高い生活習慣

  • 歯ぎしりをしていると言われたことがある
  • 起きたときや、昼間に、気がつくと歯を食いしばっていることがある
  • 食事のときは、いつも左右のどちらが決まったほうで噛む
  • 物事に対して神経質な面がある
  • 職場や家庭で、ストレスを感じることが多い
  • 夜、寝つきが悪い、ぐっすり眠れない、途中で目が覚める

■顎関節症の自己チェック

  • 食べ物を噛んだり、長い間しゃべったりすると、顎がだるく感じる
  • 顎を動かすと痛みがあり、口を開閉すると、特に痛みを感じる
  • 耳の前やこめかみ、頬に痛みを感じる
  • 大きなあくびや、リンゴの丸かじりができない
  • 時々、顎がひっかかったようになり、動かなくなることがある
  • 人差し指、中指、くすり指の3本を縦にそろえて、口に入れることができない
  • 口を開閉したとき、耳の前の辺りで音がする
  • 最近、顎や頸部、頭などを打ったことがある
  • 最近、かみ合わせが変わったと感じる
  • 頭痛や肩こりによくなる

まったく自覚症状がない方でも顎関節症が潜んでいる可能性があります。
顎関節症になってしまう項目でもありますが、いったん起こってしまうと長引いて改善されにくくなる要因でもあるので、自己チェックしてみてください。

顎関節症の症状とは?

顎関節や咀嚼筋に痛みを生じる

耳珠の前あたりの凹みの部分の痛みや、耳の下の部分の痛み、こめかみの上辺り、えらの部分の痛み、偏頭痛などです。それらは顎関節の構造内の組織の炎症と、顎関節に付着する筋肉の炎症によるものです。

口が開けづらい

通常、人の口は、人差し指から薬指まで3本まで縦にして入ります(約40mm)。指3本が入らない場合は、顎関節か咀嚼筋に何らかの問題がある可能性があります。開けづらい原因としては、筋性、関節円板性、関節痛性、癒着などがあります。

音がする

口を開けた時や咀嚼の際に、カックン、ジャリジャリ、ガリガリと関節音がすることがあります。これらの音は痛みを伴わない場合は治療が必要になりますが、なければ必要はありません。

顎関節の円板がズレた状態

症状が起きる理由は?

なぜ口を開けるときに痛いのか?

顎の関節の中の炎症が起こったり、顎の関節の中にある関節円板というコラーゲンでできた繊維の塊がありますが、この円板が関節から外れて、関節が奥に押しこまれ、そこにある神経叢を押すことによって痛みを生じたりします。また、口を開けるときに、顎の骨に付いている咀嚼筋という筋肉に炎症を起こしたときに痛みを生じることがあります。咬筋という顎のエラの部分から頬骨についている筋肉や、こめかみから耳の上から頭の横についている側頭筋という筋肉が炎症を起こしたりすると偏頭痛を起こしたりします。

なぜ口が開かなくなるのか?

関節円板がずれてしまい、そこに顎の関節が引っかかってしまうと、顎は開きづらくなります。突然、顎が開かなくなる場合には円板がずれた可能性が高いです。また、知らないうちに顎が開かなくなった場合は筋性のことが多いです。

なぜ口を開けると音がするのか?

関節円板がずれ、顎の開閉運動が起こると、その円板に関節が再び乗ることがありますが、その時にはカックンと音が生じます。また、関節円板がずれ、そのままになると、関節とその周りの骨がぶつかり、痛みを生じたり、ジャリジャリと音を生じることが出できます。

顎関節症の原因は?

顎関節症の原因は冒頭でも説明しましたように、子供のころからの習慣やくせ、日常生活の中での習慣が原因になることが多いです。

ストレスなどにより、精神が緊張すると、口に周りの筋肉が強張り、無意識的に噛みしめをするような睡眠時や日中の食いしばりや歯ぎしりを起こすことがあります。これらの習慣が長い期間、継続的に行われると、顎関節や筋肉、咬みあわせに負担を生じます。

姿勢も習慣のひとつです。子どものころ(特に体の幹を創る小学校のあいだ)から、悪い姿勢で過ごすと、身体は自然と徐々に歪んできます。この歪んだ状態が顎や咬みあわせにダメージを与える原因となります。また、頬杖や噛み癖も原因のひとつです。これらの習慣は歯ならびにも大きな影響を与えます。詳しくは子どもの矯正で。

顎関節症の診断は?

まずは、筋の触診、顎関節の触診
これらで大よその診断は可能になります。複雑な場合については以下の方法にて診断します。

プロソマチックアナライザーによる顎運動経路描記法(日本臨床歯科補綴学会参照)
CTレントゲンまたはMRI

顎関節症の治療法は?

診断結果により治療のゴールを決めます。
治療のゴールによっては治療方法が異なります。

習慣性でさほど症状がない場合には 習慣の改善などで症状を軽減させます。(HPの一番)

咀嚼筋痛(頭が痛い、偏頭痛)や顎関節痛(顎が痛い)があり、顎関節の構造に異常がない場合は消炎鎮痛剤などによる薬物療法が主です。

関節円板のずれなどがあり、痛みなどを伴う場合は、第一選択としてスプリント治療(マウスピースを使用)を(保険適用)

咬みあわせが原因の場合で、全顎治療が必要となる場合は、矯正、補綴(保険適用外)が必要となります。

スプリント治療のイメージ

当院の治療の特徴

顎関節症および咬みあわせの治療は歯科の中では幹となるので、とても大切な治療となります。

ただ、顎関節症が起こるのは長い期間の習慣などが積み重なったもので、悪い習慣が習慣となっているので、なかなか改善することができないことが多いです。

よって、診断したあと、治療のゴールをそれぞれの患者さんごとに決めることが重要となります。治療方法にも示したように、保険治療でカバーできないところもありますので、カウンセリングし、ゴールを決めることにしております。

また、将来の顎関節症にならないように、子どものころから、癖や咬みあわせなどから予測し、予防しております。子どもたちの定期検診には、むし歯だけでなく、そのような観点からも検診しております。

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